Y.M
昭和49年生まれ/奈良県出身
入社年:平成16年入社(中途入社)20年目
前職:営業職
部署/役職:担当課長
時間の区切りをしっかりつきたかったのが最大の決め手です。
KIDO PACKAGINGに入社する前は消防設備の営業やメンテナンス職をしており、毎日が非常に忙しく、時間に追われる日々を過ごしていました。
そんな中で、仕事とプライベートのバランスを取りながら働ける職場を探していたところ、ハローワークでKIDO PACKAGINGの求人を見つけ「きちんとした時間管理がされている職場環境」に魅力を感じました。また、自分の手で作ったものが目に見える形で成果として残る点も、大きな決め手となりました。
転職時が29歳、工場の仕事も2社目でした。それまでも少し紆余曲折ありながら仕事探しに苦戦していたこともあり、面接時に自分の考えや事情をしっかり聴いてくれて受け入れてくれたのはありがたかったです。
現在、私は印刷工程の担当課長として、日々の工程管理を行いながら、若手社員の指導にも取り組んでおります。商品に不具合が無いよう、見本の色通りにちゃんと発色しているかの調色の管理や、インク粘度の管理や、印刷にずれがないかの機械の微調整、印刷工程の管理は非常にナーバスで根気も必要です。
また若手人材育成も、職人的な工程を背中で見せて覚えさせるのではなく、ちゃんと理解してもらって成長を助けるような、そんな指導の進め方を心掛けています。マニュアルに総論的な作業工程は残せますが、商品のバリエーションが多いためほとんどが個別対応になり、その違いを教えるのが経験のあるベテランや役職者の役割だと思っています。
印刷工程一筋でここまで来ています。
キャリアは、まずは単色印刷のオペレーターから始まりましたが、徐々に多色印刷へとスキルアップし、今に至っています。
単色刷りで要点を学んで、身につけて、そこから色数を増やしていく。はじめは3色まで。そこから3色4色ぐらいまでの期間で同じ工程に2,3年配属されるのが多いです。そこでしっかりと技術が身につけば、ここから5色6色7色というふうに、担当できる色の数が増えていきます。無理にレベルアップするというよりはしっかり着実に、できることを増やしてレベルを上げていく感じです。
一色増えるたびにインクの粘度の管理が重要になっていきます。工程ごとでエラーが出る前にアナウンスの音が鳴るのですが、キャリアが上がっていくとアラート音が鳴りそうなタイミングが分かってくる、仕事の段取りを自分の中で組み立てて、工程を頭で管理していくこともできます。
これからの目標としては、自分自身の技術向上に努めるとともに、若手社員が成長できる環境を作ることです。私が経験してきたことを、後輩たちに伝え、彼らが一人前になる過程を支えていきたいと考えています。
このポジションで働く中で、一番嬉しい瞬間は、印刷の見本とインクの色が一発で合ったときです。不具合なく印刷を進めていくことが第一義で、そこが給与に直結してくる一番大切なところなので特に、多色刷りの際の色合わせ精度を追求することに大きなやりがいを感じております。
色合わせは非常に繊細で難しい作業ですが、それが完璧に決まると、大きな達成感を得ることができます。この瞬間こそが、私にとって「やったぞ」と思える瞬間です。
濃さを調整したインクの組み合わせで、カラーの写真みたいな美しい印刷が仕上がるので、そこら辺がオペレーターの腕の見せどころっていうところもあります。自分がこれでいけるとセッティングして1回でばっちり決まったら嬉しいですね。色が合わなければ何回も何回も調整して合格ラインを目指していくので、こういった細かい調整に喜びを感じられる人はこの仕事が向いているのかもしれないです。
初めは簡単なものから難しくなっていきます。最初はシアンとマゼンタとイエローの色の掛け合わせで、写真のカラーが出るわけなのですが、そのシアンとマゼンタとイエローに透明なインクを混ぜて、割合比率を変えるのですね。100%のインキに対して20%透明を混ぜたら80%濃度のインクができるそういった微差ともいえる繊細なバランスが大切です。
入社前は、印刷の仕事は単純な繰り返し作業だと思っていましたが、実際は非常に繊細で、毎回新たな挑戦がある仕事でした。そのギャップに戸惑うこともありましたが、同時にその挑戦がやりがいとなり、今では楽しんで仕事に取り組んでいます。
私は、コツコツと真面目に仕事に取り組む方に、ぜひ入社していただきたいと考えています。印刷業務は、同じ作業の繰り返しに見えますが、実際には日々微妙な調整が求められる仕事です。継続して努力できる方が、この仕事には向いていると思います。
最新の求人に関連する応募条件や給与、
勤務時間などをご確認ください。